医師会案内

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八女筑後医師会について

福岡県八女市・筑後市を含む広域圏の医師会の活動や構成について記述があります。休日の当番病院の情報や看護学校の紹介、予防接種情報など地域に密着した活動を紹介しておりますので、どうぞ皆様の生活にお役立てください。
2022年7月 大橋 輝明

令和4年度 八女筑後医師会事業計画

 令和2年度の当初から、新型コロナウイルスによる感染が始り第1波から第4波と感染が収まらず猛威を振るい、令和3年9月には第5波があり、同年12月頃からオミクロン株による感染が始り、令和4年1月から第6波にはいり今だに収束する気配が見えずいろんな事業に支障を来していますがこれに対応しながら、令和4年度も原則として従来の重点項目を中心とした事業を推進して行きます。
 まず、当医師会が直接運営している、訪問看護ステーションは訪問看護事業に、常勤17名、非常勤4名、居宅介護支援事業に3名(1名兼務)で担当しており、この中には、理学療法士・作業療法士も3名確保し、月平均約92名、年間約13,000件の訪問看護を行っています。通常の訪問およびみどりの杜病院から在宅になったターミナルステージの患者さんも多数訪問しています。令和3年度は、看取りの患者さんが約60名になりました。今後さらに需要が増えると思いますので、少しずつでもスタッフの負担にならないように維持していきたいと考えています。

 医師会の運営している、看護専門学校では、特に准看護科は少子高齢化の影響で、他の医師会立看護学校同様、年々受験者の数が減少していますが、八女筑後地域にとっては必要な学校ですから、今後も医師会員の負担にならないように今後も継続して運営して行きます。
 また、看護科も同様に大事な存在であり、准看護科の定員割れが起ると看護科にも影響してきます。出来るだけ定員割れにならないように維持して行きます。
 幸いなことに当医師会の看護学校は准看護科の資格試験は合格率100%を11年連続達成しています。看護科の国家試験合格率も100%を4年連続達成しています。これは当看護学校の誇りでもあります。
また令和2年度から当医師会では、看護学校将来構想委員会を立ち上げ、近隣の高等学校関係者、実習病院の担当者や有識者と意見交換を行い少しずつではありますが将来の方向性を見出しています。これは当然福岡県医師会とも連携をとりながら進めて行こうと思います。

 国は、すべての国民が安心できる質の高い医療提供体制の構築のため、三位一体の取り組みとして、地域医療構想、医師の働き方改革、医師の偏在対策を掲げてきました。
地域医療構想としては2025年までに過剰病床の削減、病床機能の変更など地域にあった形で進めなければいけません。医師の働き方改革は2024年までに答申を出すようになっています。医師の偏在対策は2036年までに、医師偏在是正を達するように勧告されています。当医師会でも今後これに準じて進めて行こうと思います。

 今後患者の高齢化により在宅医療が最大の課題になってきます。このためには、出来るだけ多くの医師会員の皆様に在宅医療に関心をもって頂き、在宅医療を実践して頂く事が大事だと思います。唯、当医師会では、医師の偏在に対しては、人数的には満たしていると言う県の見解ですが、特に八女の東部地区などの過疎地の地域格差は考えられていません。今後の検討課題です。
 在宅医療と介護の連携事業には市町より今までと同額の補助金が確保出来ています。
 多職種協働の研修会は今後も継続して開催する予定です。

令和4年度重点項目

1.地域医療計画の推進

5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)6事業(救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児救急を含む小児医療、新興感染症等の感染拡大時における医療)と在宅医療の提供・連携体制の充実を図ります。

2.健康危機管理対策

充実した各種講習会を実施し、適切な予防接種業務の遂行、インフルエンザ・感染症対策や自殺対策にも積極的に取り組みます。新型コロナウイルス感染症に対する、全住民への予防接種スケジュールについての協議も進めて行きます。

3.地域医療連携・在宅医療対策

日常診療における病診・診診・病病連携に加え、訪問看護ステーションや介護・福祉サービスとの多職種協働で在宅医療・在宅ケアを推進して地域医療・介護・福祉ネットワークの充実をめざします。
二市一町から委託を受ける事業項目や、委託金の協議も精力的に実施します。

4.看護学校・訪問看護ステーションの運営

少子高齢社会に応じた入試や教育スタイルを導入し、地域医療に貢献する人材を育てる看護学校と、へき地を含む広域の在宅医療・介護を支援する訪問看護ステーションの運営も従来通りに行ないます。

5.医療人材対策

生涯教育~新臨床研修医制度・勤務医部会・男女共同参画を通して会員のみならず、医療環境・医療風土の充実・向上を支援します。

6.生涯保健事業

学校保健・産業保健・精神保健・母子保健・成人‐老人保健・特定健診‐特定保健指導 すべてのライフステージ、生活の時と場における保健事業に取り組みます。

7.医療情報の共有とIT

ITを活用して、医療情報の共有と迅速な伝達ができる環境整備に努めます。
ID‐Link並びにとびうめネットへの登録の促進に努めます。

その他

会員福祉の諸行事や医業経営安定化の努力などは継続します。

事業項目

医学・医術の向上に資する事業

1、学術講演会開催
医療技術の向上と最新医療情報習得のため学術講演会の開催
2、専門研修会開催
画像診断勉強会・予防接種研修会・認知症対応力研修・うつ病対応研修・医療連携・病診連携勉強会などの研修会および症例検討会の開催
3、在宅医療研修会開催
在宅医療の推進と技術・知識の向上および関連施設との連携を図るため在宅ケア勉強会・多職種連携研修会を開催

地域医療政策に協力、連携して、公衆衛生・健康教育等の向上に資する事業

1、学校保健会への協力支援と研修会の開催
2、産業衛生協議会への協力支援と産業医研修会の開催
3、在宅当番医制および病院群輪番制による救急医療体制の確保
4、小児救急準夜間診療体制の確保
5、救急の日の行事の開催など救急・災害医療の啓発
6、ホームページによる各種情報の提供と情報の充実
7、筑後ブロック胃集検の読影協力支援  

看護専門学校運営事業

1、教育環境と質の充実に努め、優秀な看護人材を育成するための看護科および准看護科の運営    

訪問看護ステーション運営事業

1、在宅医療の充実と促進を図るための訪問看護事業および居宅介護支援事業の運営  

会員福祉と相互扶助事業

1、団体保険の事務代行
2、会員健康診断の実施
3、保険診療に対する不安解消や理解を促進するための会員指導および診療報酬請求書などの点検と提出
4、功労会員の表彰および私的医療機関従業員の永年勤続表彰
5、文化部への補助
6、八女筑後医報の発行  

各種検診の協力支援事業

1、学校教職員健診の協力支援
2、児童生徒健診の協力支援  


組織表

組織表

役職 主務担当者 副担当者 職務
会長 大橋 輝明 - 総括、医政、互助会理事長、看護学校長、へき地対策、福岡県医師国保組合、自賠、労災
副会長 馬田 裕二 前田 看護学校、訪問看護ステーション、産業保健、産業保健総合支援センター、医療事故、死体検案、警察医
理事 𠮷田 輝久 平城 庶務、規則会則、渉外、生保、社保、国保、特定健診・特定保健指導、集団検診
理事 植田 健嗣 丸岡 学校医、学校保健会、保育園・幼稚園医、精神保健・障害者自立支援、認知症
理事 丸岡 隆之 権藤 医療情報システム、とびうめネット、ホームページ、IT化、電子認証医師資格証、会報広報、母子保健、ID-Link
理事 権藤 和久 川崎 救急医療・小児救急、病院群輪番制・休日在宅当番制、筑後ブロック胃集検、難病対策
理事 川崎 裕司 山本 麻薬、医療廃棄物、労務管理、労働保険事務組合、会員福祉、臨床検査
理事 平城  守 植田 生涯教育、学術講演会、専門医会、勤務医会、病院部会、男女共同参画、感染症・健康危機管理
理事 山本喜一郎 𠮷田 介護保険、在宅ケア、老人保健、かかりつけ医、地域包括ケア、画像診断
理事 前田 明輝 馬田 会計、税務、金融、地域医療、市町村衛生業務、予防接種、健康教育、医業経営
監事 川村 光二 - -
監事 中島 研一 - -